『地クラブって飛びますか?』
しばらくぶりの当ブログですが、読者の方々から
『色んな人に叱られて書けないんじゃないか💦』
という心配を頂いてたそうですが、全然そんなことありません😁
平リーマンとして、本業に専念するあまり疎かになっておりました。
さて、ひとえにこのタイトルの質問ですが、本当によく頂きました。
『反発係数がギリギリだから飛ぶんでしょ!!?』
とか、
『むしろアウトなヤツも出回っているらしく、相当飛ぶらしいよ!!』
だったり、
『超低スピンだから、すごくランが出るらしいよ!!』
という巷の皆様の飛距離への飽くなき探求心に、誠に圧倒されていたもちルダです。
そして、何を隠そうこの僕も、そう信じて疑わない。
時期がありました!!(笑)
地クラブが何故飛ぶのか?
を、問い詰めるとおおよそこんな理由ですね。
①ヘッドのCT値ギリギリ攻めてる理論
②メーカーが飛ぶヘッドのみを出荷している理論
だいたいこの2つに集約されるんですが、ハッキリ言って
間違ってません!!
しかしながら、
それが飛ぶかどうかはまた別のお話!!
っていうのが、答えかなと。
まず①なんですけど、根拠としては下記のような表でCT値は表記されるんですが、
257と258で色が変わっています。
つまり、257はセーフなんだけど、258はアウトだよっていう内容です。
で、これはモデルを新しく造ったときに、R&Aっていうイギリスの由緒正しきゴルフ協会に提出して測ってもらうっていうのが、絶対的なルールになってます。
そして、メーカーさんも製造誤差っていうのを考慮してますので、
244あたりを狙って造りなさいよ。
でも、製造誤差で13ポイントぐらいは上振れしても仕方ないからOK。
みたいな感じで決められてます。
で、地クラブは最初から250以上のモノを造るんで、反発係数が高い。
または、フェースを削りなおして再出荷するので、概ね飛ぶヘッドばかりです。
つまり、初速が出るので飛ぶ!!
っていう論理ですね。
で、あるブログの記事を拝借して実際にどんなデータになるのか、を検証したものがあります。
これは、ヘッドのフェースを削って高反発化させて、反発係数を上げると飛距離に繋がる、という内容です。
ヘッドスピードは同じですが、飛距離出てますねー😀
これは、ヘッドをを削った効果なのか!!?
と、思いたいですが僕レベルの人間の目はごまかせないんだよなー😏
で、気になるデータを囲ってみました。
まず、スピンアクシス(スピン軸)が-22.0から-11.4へと約10°変動しています。
で、打出角が9.8°から11.9°へと変動してます。
で、〇で隠れちゃいましたがフェースtoパスが-5.4°から-2.9°になってます。
当然ながら、このデータはフェースの反発係数が寄与するモノではなく、単純にスイングの質の違いを表しています。
で、チューンアップ前は大きなフック、というかチーピンのデータですね。
つまり、チューンアップ後のデータが改善しているのは、
ただ単に真っすぐに近い球だっただけじゃね???
ということが言えるので、反発係数がどーのこーのはこのデータでは判別できません。
そもそも、パーツヘッドの本当の良さって何よ?ってことを忘れてひたすら反発係数最強説で突き進む安易な商法が横行した結果、こんな事態になっているのかな、って気がします。
じゃあ、パーツヘッドの本当の良さって何だよ?ってことですが、
①ゴルファーの要望に合わせたロフトやフェースアングルを取り寄せることができる。
②流行りのクラブが合わない方にも、多くのラインナップから最適なモノを選べる。
ってことだったはずなんですよね。
だいたいね、ほとんどの販売店が弾道計測器を持たず、そして正しくデータを読み取れないのに、反発係数のみ突き詰めりゃ何でも飛ぶ!!
みたいな風潮はほんと害悪でしかない、と思います。
だって、飛距離って
初速×打出角×スピン量
なんやから、バランスってもんがあるやろ、といつも思いますね。
アホみたいに反発係数だけ上げたところで、マトモに当たらな意味ないでしょ😤
って、話なんですよ。
で、ヘッド製作現場の知られざる裏側まで話しちゃいましょう。
っていうのが、次回のテーマです。
次回は、『なんか、このヘッドとあのヘッド似てない?』
です。
乞うご期待😎