『なぜインサイドアウトが良いんだい?』
皆さんご無沙汰しております。
もちルダです。
約半年の充電期間(サボタージュ期間)を頂いておりました😅
読者の皆様には大変申し訳なく感じております。
さて、今回は『初速×スピン×高さの構成要因とは?』の予定でしたが、また今度にします(笑)
それより、最近ものすごーーーく気になることがあります。
そう、インサイドアウト最強論です!!!
雑誌、YouTubeなど色々なメディアで
・インサイドアウトに振れば飛ぶ!!
・上級者はインサイドアウト!!
・スライス撲滅にはインサイドアウト!!
・ご飯のお供にインサイドアウト!!
などなど、もう何にでもインサイドアウトが有効でインサイドアウトさえできれば救われます!!
みたいな風潮で、なんかヤバい匂いのする勧誘かよ(笑)
ってな具合に、兎にも角にもインサイドアウト最強説が巷で常識となっております。
が、しかし....果たしてインサイドアウトは全ての悩みから救ってくれる万能薬なのでしょうか?
まず、感情論抜きにインサイドアウトパス(インパス)によって起こりやすい事象と、対象的なアウトサイドインパス(アウトパス)によって起こる事象をまとめてみます。
では行ってみよう‼️
インパス(ヘッドがボールの前後を自分から離れる側に動く)
- ボールの出球が、右に出ていく。
- P6-8のとき、クラブの軌道がフラットになりやすい。
- ドライバーの際はアッパー軌道になりやすい。
- アイアンの際、アタックアングルがマイナスになりにくい。
- スピンロフトが少なくなりやすいのでスピンが減りやすい。
- アタックアングルが+側になりやすい影響で、骨盤がダウンスイング早期に上向きになりやすい。
アウトパス(ヘッドがボールの前後を自分に近寄ってくる側に動く)
- ボールの出球が、左に出ていく。
- P6-8のとき、クラブの軌道がスティープになりやすい。
- ドライバーの際はダウンブロー軌道になりやすい。
- アイアンの際、アタックアングルがマイナスになりやすい。
- スピンロフトが多くなりやすいのでスピンがかかりやすい。
- アタックアングルが-側になりやすく、骨盤がダウンスイング中も下向きになりやすい。つまりスイング中に前傾が維持しやすい。
とまあ、ざっとこんなところかな、と。
で、よく見てみると必ずしも正しいばかりなのか?っていう要素と、これはかなりメリットだよね、っていう部分とに分類できるのではないでしょうか。
上記の色分けには意味が合ります。
・どっちでもいい
・TPO次第で良し悪しあります。
・明らかにメリットの方が大きい。
・明らかにデメリットの方が大きい。
どうでしょうか。
インパスにはデメリット要素がありますが、アウトパスにはメリット要素があります。
しかも2つずつです。
いやいや、またいつもの逆張りじゃん!!
上級者やプロはみんなインパスでしょ!!
って思った貴方。
ええ、わかりますよ。そうやって教わってきましたもんね。
でもね、上の箇条書きの内容を論理的に否定できますか?
でね、もちルダとしてはこう思うのです。
【上級者ほどアウトパスにせんかい!!!】
こう考えてます。
なぜなのか。
一般的にゴルフが上手な人ほどヘッドスピードが速い傾向にあります。
つまり、以前当ブログでも書いたようにクラブには約100G近くの遠心力が掛かるのですが、当然スピードが速いほど負荷も大きくなります。
つまり、インサイドアウトにクラブを速く振れば振るほど自分から離れていってしまうので、フォローサイドではクラブがコントロールしにくくなります。
まず、この石川プロのスイングを見てください。
こちらはスプーン
で、インパクト前後での体とグリップの空間はこうなります。
はい、かなり離れてますね。
もう既に焦げ臭い匂いが立ち込めてるフィニッシュです。
インパスで高速に振る以上、ものすごいGがヘッドに掛かることによりインパクト後にクラブが離れていきます。
インパクト後にクラブが離れるという事は、インパクト前から若干コントロールを失いやすくなり始めている、と考えるのが普通です。
よく石川プロがスイング後に右手を離しているシーンを見ますが、あれはクラブが離れていった結果、フォローサイドで右手の長さが足りなくなってコントロールが効かず、離さざるを得なくなったために起こる現象です。
あのフィニッシュ、ある競技のある場面でもよく見受けられます。
それがこれ!!
パリーグTVさん、いつもありがとうございます♪
僕はパテレが大好きです(笑)
特に1:50頃の今宮選手の外のスライダーに対する三振。
それに対し、2:10頃の茂木選手の三振。
同じ三振ですが、ピッチャーから遠い方のグリップがスイング後に離れているのと最後まで握っているのとで大きく違います。
具体的に言うと、こうなります。
今宮選手の三振⇒インパス
茂木選手の三振⇒アウトパス
つまり、同じ三振といえど最後までバットをコントロールできていたのは茂木選手のスイングの方です。
※ちなみにもちルダは南海時代からのホークスファンです(笑)
じゃあ、そもそも何でインパスがここまで重要視されてきたのか?
それは、クラブがまだまだ進化していなかった時代。
ヘッドは小さく、シャフトは激重、ボールはすぐにスピンが掛かる設計。
と、インパスでヘッドを返すことでメリットを得られる要素が、ふんだんにありました。
ヘッドが小さいのでターンをさせやすく、シャフトが重いので勝手にインパス。
ドライバーはスピンを掛けないようにインパス&アッパー。
そして、グリップはスクエアに握れ!!
の時代なのでそうせざるを得なかったのです。
その前時代的な考え方が蔓延りつつ時代が進み、弾道測定器が登場しました。
カメラ式が最初に登場した流れに乗って、インパスドローが初速とヘッドスピードが速く計測されやすい。(当ブログでやりましたね)
と様々な要素が重なり、インパス最強説が形成されていったともちルダは考えます。
今回はここまで!!
次回は【いま高らかに宣言しよう。ほんのりアウトパスが最強であると!】編です。
お楽しみに😀