『海外ブランドが強い理由!!~アイアン編~』
前回、アイアンって
バンスがすごく重要ですよ。
って話をしましたが、このバンスに対する考え方
日系メーカーと米メーカーでかなり差がある!!
ということをご存知の人、少ないんじゃないかなーって思います。
【日系アイアンと米系アイアンの差】
下のカタログの写真は、PINGとミズノさんの最新モデルのバンスの部分の比較です。
仮に同じロフトで考えて、G410の7番(8°)とJPX200の8番(1.5°)を比べても、とてつもない差があります💦
同じ番手だと8°の差がありますね(笑)
なんでこんなに違うの?
ってところなんですが、それは日本とアメリカのゴルフ場の芝が全然違うからなんですね。
日本のゴルフ場のほとんどは、芝が立って生えるコーライ芝。
アメリカの芝は、芝が寝て生えるティフトン系の芝(洋芝)。
つまりアメリカのゴルフ場ではたとえフェアウェイでも、
ボールが若干沈んでいる状況が圧倒的に多い。
ということは、
少しでもダフると全然飛ばない!!
っていうことが容易に想像つきますね。
そうすると、ダフってしまったときに助けてくれるバンスが、絶対に必要だよね。
という結論に至ります。
でもそれって、
FWキープ率が低いアマチュアだけの話じゃない?
プロはみんな綺麗に打てますよ!!
って、反論したい方もいらっしゃるのかな、と思います。
でもね、意外や意外…プロレベルでもかなり大きな差になってくるのが、このバンスなんですよねー😎
【マッスルバックで比較してみたら…】
ボールストライカーがよく使う、マッスルバックで比較してみなきゃフェアじゃないでしょ‼️
って思う方も当然いるでしょう
じゃあ、これ見てください🤣
9°と3°で差が大して埋まってない!!
ていうか、大型ヘッドよりバンスあるやんけ!!
という、かなり驚きの結果となります。
そうなると、一つの仮説が立てられると思うんですよね。
もしかして…プロもバンスあってほしいの?
ええ、その通りです(笑)
特にPGA選手は、圧倒的にハイバンスのアイアンが好みです。
なぜなら彼らは、
かなりロフトを立ててインパクトし、
アタックアングルがマイナス4°ぐらいで打つ選手が多いので、
バンスがないとヘッドが潜ってコントロールできない、
からなんですね。
超合理的な考えでアイアンショットを突き詰めた結果、
バンス大事じゃね?
って、なっているということなんです。
実はこのバンス、昨年のある快挙にも非常に貢献してました😏
【渋野プロが全英で勝てた理由】
ご存知の通り、全英オープン初出場で初優勝、というミラクルの向こう側まで突き進んでしまった渋野プロですが…
実は、海外でゴルフすること自体が初めて。
という、嘘みたいなおまけのエピソードまであるミラクル優勝です(笑)
で、そんな彼女のハイライトシーンの一つが最終ホールのウイニングパットですが、もちルダは、その1打手前のシーンに注目しました。
たしか、150y~160yを8番アイアンで打ったシーン。
後のインタビューで、
『ちょっとダフった(笑)』と、彼女は言ってましたが5mぐらい手前のチャンスに付いてましたね。
もう、おわかりでしょう
彼女は今やPING契約プロの看板選手ですが、使っているアイアンはi210です。
そのスペックを見てみましょう
ビビるよ、あなた(笑)
バンス、ヤバすぎるwww
そう、つまり彼女の技量もさることながら、
クラブ(バンス)もしっかり活躍していたのである!!
初めての海外で、あまり慣れない洋芝でゴルフしているのにも関わらず、彼女のアイアンはずーっとキレキレでした。
それは、もともとそういう環境向けに造られたクラブを使ってたことが、すぐに順応できた要因である事は間違いない事実だと、もちルダは考えるんですねー😎
ちまたでは全く気にもされない、このアイアンのバンスという機能。
みんな絶対に必要だよね、っていう結論になりますね😁
じゃあ、日本のメーカーはなんでバンスあるアイアン造らないの⁉️
それぐらい簡単じゃん‼️‼️
って、当然思いますよね😅
それがですね…日本のメーカーではかなり難しいんですよ💦
技術的なことじゃなくて、メーカーを取り巻く環境が非常にゆゆしき事態なんですねー、コレが😭
なぜこんなに設計思想が違うのか❓
次回はそれについて解説します!!
『日系メーカーの開発環境の悲哀…』編です😂