『トルク?って何か意味あるんですか?』
ヘッドも決まりました。シャフト選定もバッチリです。
でも、微妙にイメージ通りの球が飛ばない。
何でだろう?何かが違う。
そう、シャフトを選んだ際に見落としがちな、というかほぼ気にしたことないであろう『アイツ』がマッチしていない可能性が高い。
そう『トルク』である!!
カタログの中に書かれているにも拘わらず、ほぼ誰にも気にされずこれまでの時を過ごしてきたのだろう。
しかし、もちルダが彼に正しくスポットライトを当ててみましょう‼️
そもそも、トルクって何なの?ってことなんですが、具体的に言うと
『シャフトを軸にフェースを開閉方向へ動かすときに掛かる力に対して、どれだけの抗力があるかを示した数値』
です。
一般的に、
トルクが大きい(緩い)方がつかまりやすく、小さい(締まっている)方がつかまりにくい。
と認識されています。
こういう記事とか意見を目にすると、こう言いたいんですよね。
アンタら、義務教育からやり直さんかい!!
と(笑)
なぜそう言い切れるのか、この僕がわかりやす~く説明いたしましょう!!
そもそも、トルクがどういった方向へ働くのか?を表記したのが下記の写真です。
同じ10の力を掛けたとき、より
フェースを開閉させる度合が大きい方がトルクの数値が大きくなり、小さい方が開閉しにくいとなります。
つまり、トルクが大きい(赤色)方がグリップを回した時に、ヘッドの回転が遅れやすいということになります。
ちょっと分かりにくい💦
という方もいるでしょう。
例えば、あなたの手元におしぼりと割りばしがあったとしましょう。
おしぼりと割りばしの片方の端を持ってひねる方向に回転させたとき、割りばしの方がすぐに先まで回転し始めます。
当然おしぼりは軟らかいので、かなり手元をひねった後で先端が動き始めるはずです。
これと同様のことが、シャフトのトルクとして表記されインパクトに向けてヘッドへ影響を及ぼす、ということになります。
つまり、スイング中のインパクトに向けてフェースを閉じようとする動きのとき、
その反対方向へGが掛かり、開く側へのGに対しトルクが大きいと戻しにくくなり、小さい方が抗力が強いので閉じやすい。
という構図が成り立ちます。
トルクが大きい=フェースが開きやすい。
トルクが小さい=フェースが閉じやすい。
という予備知識を踏まえた上で、この動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=bsVWSNtFhRU
※これの6:00あたりを見てね。
はい、Hプロこう言いましたね。
『トルクが少なかったら、左にいかない。』
果たして本当でしょうか?
ちょっと待て、と。
だって、
トルクが少ない=フェースが開閉時に時間差ができにくく、フェースが開く方向への力に対して動きにくい。
というわけですよね、物理的に。
だとすると、
もちルダ論:トルクが少ない⇒フェースが開きにくい⇒ファースアングルに対し左に飛びやすい
Hプロ:トルクが少ない⇒フェースが開きにくい⇒フェースアングルに対し右に飛びやすい
このどちらが正しいですかね😎
どう考えてもトルク少ない方が捕まるやろ!!
Hプロの意見は物理的にトルクでは説明がつかないんですよね。
もちルダ的に、たぶん先端剛性とかそのほかの要素が大きいのに、トルクに着目しちゃったお茶目さんなんじゃないか、と思うんですよね(笑)
で、メーカー担当もわかってないから、プロが雰囲気出して喋ると、
『やっぱりトルク締まってると左に来ないですね!!』
とか言っちゃうんですよ、無知だから🤣🤣
あんまり訳わかんねーこと言ってると、アンタら胡散臭さこびりついちゃうよ、と。
でもね、仕方ないんですよ。
だってメーカーも公に、
トルクが大きい方が易しく捕まる‼️
なんて言っちゃってますからね。
典型的なのがコレ。
某大人気ブランドのアイアンシャフトスペックです。
特に①は純正のカーボンシャフトなんですが、よく見てください。
トルクゆるゆるですわwww
特にシニア向けのクラブになればなるほど、トルクを緩くする傾向にありますね、某社は。
ていうか、ほとんどのメーカーさん(笑)
ありがたいことに、ヘッドスピード毎に推奨シャフトスペックを表記してくれてます😜
最低ですね、このカタログは。
この某大人気ブランドのアイアン、芯が広く高慣性モーメントでオフセンターヒットにも強く、つかまりやすいという機能を売りにしたクラブなんですが…。
これ、ドライバーだとP〇〇Gの〇400や410といわれるモデルとそっくりな謳い文句ですよね?
じゃあ、あのドライバーヘッドにトルクゆるゆるでおまけに純正特有の軟らかさMAXシャフトを挿したスペックで、
あなた捕まえてドロー飛ばせるんですか❓
って話なんですよ(笑)
ちなみに、もちルダにはだいぶ無理ですwww
よくよく考えたら、プッシュアウト製造機みたいなアイアンでしょコレ。
それなのに、つかまりやすくて易しいってどういう理屈?って話なんですよ。
実はもちルダも、メーカーさんから
『慣性モーメントが高くてミスヒットに強く、深重心&低重心のアイアンを造るので、シャフトは軽量で先が軟らかくて上がりやすく、トルク緩めで先端重めのスペックを造って。』
と、オーダーを受けたことがあります。
その時思ったことは‥
『ゴミみたいなシャフト造らさんといてくれ』
コレです🤣
絶対使いにくいもんね、そんなクラブ(笑)
実際、もちルダの知人にどうにもこのアイアンでプッシュアウトしか出ない方がいまして、ハーフキャビティーのZ7〇5とかいう同じメーカーのアイアンに変えてもらったところ、バチバチにいい球飛び始めた方がいます。
だって…
フェース開いちゃってるから、重心距離短い方が当たるよね。
シャフトのトルク、スチールの方が締まってるからスライスしないよね。
っていう、なんてことない事実も正しく周知されてないもんね💦
ああ、非常に嘆かわしいどすえ……。
そんな事ばっかり言うてるから、クラブが売れへんのや💦
皆様もゴルフクラブ選ぶときは、トルクの本当の意味を少しだけ理解してもらえると、非常にいい球打てる可能性が上がると思います。
で、アイアンで話を閉じたのは理由がありまして。
次はカタログに載ってる、ある数値について解説したいと思います。
次回
『バンス?あれウェッジ以外で意味あるんですか?』
編です。